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published: 2022-02-11
『孫正義 インターネット財閥経営』滝田 誠一郎

みなさんお元気でしょうか、もち256です。
最近Nintendo Switchの「リングフィット アドベンチャー」を買いまして、全身が筋肉痛になっていたりはしますが私は元気です。

今回も元気に書籍の紹介をしようと思います。

今回は「滝田 誠一郎」著、『孫正義 インターネット財閥経営』を紹介します!


孫正義 インターネット財閥経営

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この本は、ソフトバンクの現会長である、孫 正義氏(以下「孫さん」)が、現在のソフトバンクとなる「日本ソフトバンク」を設立するところから始まり、1998年のソフトバンクの一部上場を経て、ソフトバンクを300年続く会社へするため、持ち株会社への移行を行うところまでが記されています。

この本で私が「すごいな」と思った点は、下記の部分です。

  • 孫さんがITの未来を見ていたこと
  • 病に倒れた際、学術論文を読んで治療を行える医師を見つけたこと
  • 自分が生まれる前のITの環境について

孫さんがITの未来を見ていたこと

こちらは第一章「人生は限られた時間しかない」にて述べられています。

ソフトバンクが東証一部に上場した1998年、孫さんは「20年後のソフトバンクついて」に対する、経営戦略を述べています。

その際に、情報社会は下記4つのステージに、順に推移していくと述べられていました。

  1. テレビ・ラジオなどアナログの情報テクノロジーを提供していた会社が主役となる
  2. 第1ステージで提供されたツールを使って、情報を提供する会社が主役となる
  3. パソコンのハード、ソフト、インフラなど、ネットワークを提供する会社が主役となる
  4. 第3ステージで提供されたツールを使って、サービスを提供する会社が主役となる

1998年当時、まだ「インターネット普及開始期」であったことが総務省のwebページに記載されています。

(イ)インターネットの普及開始
次に、インターネットが普及し始めた1995年から2000年頃について概観する。

総務省 インターネットの登場・普及とコミュニケーションの変化

そして、現在はGoogleやFaceBookなど、情報ネットワークを活用したサービスを展開している企業が時価総額で見ても上位に立っていたりするなど、ステージ4の段階へ来ています。

20年前の時点で、この流れを読んでいたというところに、非常に驚きを感じました。
もしステージ5があるのであれば、今後は一体何が来るんでしょうね。


病に倒れた際、学術論文を読んで治療を行える医師を見つけたこと

孫さんは1982年にB型肝炎に罹患していることが、第6章「病に倒れた孫を襲う内憂外患」にて語られています。

当時、B型慢性肝炎は治療法が確立しておらず、難病として指定されていたようです。

その際、孫さんはB型肝炎の治療法を見つけるべく、学術論文を読み漁り、「ステロイド離脱療法」と言われる治療法の論文を見つけたそうです。

その後、その論文を発表した医師のもとを訪れた孫さんはB型肝炎の治療に成功します。


自分では、病気になった際に論文を読んで治療可能な医師を見つける、という発想には至らないので、このようなプロセスを経て難病から回復した孫さんはすごいな、と思いました。

自分が病気になった際は、Google Scholarから治療方法の論文を探すようにしてみましょうかね。


自分が生まれる前のITの環境について

自分がパソコンを触り始めた年(2010年代)ではWindows7が家庭用パソコンにインストールされているうえで、東芝やDELLなど、それぞれのパソコンメーカーごとでも互換性があり、規格が統一されていました。

しかし、本書の第10章「AX―パソコン規格統一へ動き出す」、第11章「市場を席巻したDOS/V」では、それぞれのメーカー間でソフトの互換性がない時代の話をされています。

その際、日本の標準的なPCを普及させるため「AX協議会」を発足させるなど、現在のIT環境が作られるまでの話を知ることができるので「こんな時代があったのか」と、勉強になりました。

今となってはWindowsやMac、AndroidやiOSなど、様々なOS間で互換性がある時代となっていますが、それが当たり前ではなかった時代があり、そこで努力してくれた人がいたから、今があるのだなと思いました。


本書の感想については、主に以上になります。

本書について興味がありましたら、ぜひ読んでみてください!

Category: #読書

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