Note
published: 2022-01-23
フリー・キャッシュフロー
フリー・キャッシュフロー(Free Cash Flow)とは、名の通り企業の自由に使える現金を指し、「純現金収支」とも表記する。
フリー・キャッシュフローは、キャッシュフロー計算書から計算をすることができ、下記の式で求められる。
フリー・キャッシュフロー = 営業活動によるキャッシュフロー + 投資活動によるキャッシュフロー
「投資活動によるキャッシュフロー」は、基本的にはマイナスの値となるため、営業活動によって得た現金額から、投資に使用した現金額を引くことになる。
フリー・キャッシュフローを求めることによって、企業が身の丈にあった経営(営業活動以上の投資をしていないか)など、経営の健全性を知ることができる。
ただし、成長期の企業はフリー・キャッシュフローがマイナスとなる傾向にあるため、フリー・キャッシュフローが継続してマイナスになっているのか、一時的なものなのかで、健全性の判断を行う。
また企業が実際に売上をあげたうえで、きちんと現金化できているかを確認できるため、粉飾決算の見極めにも使用できる。
参考文献
- 矢部謙介, 2020, 『「危ない決算書」を見抜く技術 粉飾&黒字倒産を読む』 初版, 日本実業出版社
- 南伸一, 2016, 『オールカラー "ギモン"から逆引き! 決算書の読み方』 第一版, 西東社
Category: #会計
Previous
回転期間分析とCCC